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時差ボケ [旅日記]

   元気に帰国しました!

     [黒ハート]前記事にたくさんの皆さまからniceをいただき、ありがとうございました。

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仕事、そして家庭から休暇をもらいカリフォルニアへ。

週末、帰国しました。

アメリカ人の友人と日本人の私、笑いあり、涙あり、プチハプニングありの50代女性2人の珍道中。

写真の整理が終わったら、アップしたいと思います。

今回の旅は、ヴァージニア州(ワシントンDC)に住むKathさんとロサンゼルスで待ち合わせ、レンタカーを利用して、海岸線を北上しサンフランシスコまで移動しました。

アメリカ西海岸の自然は予想以上に広大。

美しい海岸、砂浜、木の生えない砂漠、岩山、野生のオットセイ、象アザラシ、アシカ、ラッコ、クジラとの出会いがありました。

そしてサンフランシスコの素敵な街並み、LAにあるハリウッドスターの豪邸などなど。

カリフォルニアは日本との時差15時間。

まだ時差ボケが元に戻らず、早朝に目が覚めてしまいます。

「時差ボケ知らず」とおっしゃる方が結構いらっしゃいますが、どうしたらそうなれるのか教えて欲しいです。

帰国して一番ホッとしたこと・・・それは・・・ウオッシュレットのある生活に戻ったこと。

やっぱりこれは手放せません!

帰国して残念だと思ったこと・・・それは・・・日本語を一切使わない10日間でやっとネイティブの話す速度に耳が慣れ、自然に英語で話せるようになった頃にまた日本へ。

いずれにせよ、旅は心の栄養。

たくさんの思い出を人生の糧にしたいと思います。

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 ※時差ボケが解消し、落ち着いたら、皆さまの所へまたお邪魔させていただきますね。

富弘美術館 [旅日記]

生きることの素晴らしさを伝える作品です

わたらせ渓谷鉄道の「神戸(ごうど)」駅で下車。

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     (とってもレトロな駅舎でした)

目的の美術館まで直通バス[バス]に乗って10分。

近代的な建築物であるにもかかわらず、周囲の豊かな自然に溶け込むように富弘美術館は建っていました。

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館内のティールームから、草木湖の四季折々の自然を存分に楽しめる眺望。
スピーカーから流れる音楽ではなく、野鳥の鳴き声が似合う環境でした。

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この富弘美術館とは、地元出身の星野富弘氏の作品を展示している美術館です。


星野富弘氏のプロフィール(HPより抜粋)*****

1946年 群馬県勢多郡東村に生まれる
1970年 群馬大学卒業。中学校の教諭になるがクラブ活動の指導中頸椎を損傷、手足の自由を失う。
1972年 群馬大学病院入院中、口に筆をくわえて文や絵を書き始める。
1974年 病室でキリスト教の洗礼を受ける。
1979年 入院中、前橋で最初の作品展を開く。
退院。
1981年 結婚。
雑誌や新聞に詩画作品や、エッセイを連載。
1982年 高崎で「花の詩画展」。
1991年 群馬県勢多郡東村に村立富弘美術館開館。
ブラジル各都市で「花の詩画展」、現在も継続中。
1994年 ニューヨークで「花の詩画展」。
2000年 ハワイで2度目の「花の詩画展」。
2001年 サンフランシスコ・ロサンゼルスで花の詩画展。
2003年 ワルシャワ国立博物館での「バリアフリーアート展」に招待出品。
2004年 富弘美術館の入館者460万人を超える。
2005年 4月 富弘美術館新館開館
     12月 富弘美術館の入館者500万人を超える。
2006年 5月 芦北町立星野富弘美術館開館
      6月 群馬県名誉県民となる

 **********

私が氏の作品を初めて手にしたのは、中学生の頃でした。
作品がハガキに印刷され、5枚ほどのセットで販売されていたものを買い求めた記憶があります。

口で筆をくわえ描いた水彩画に詩が添えられ、文字と絵が融合し、独特の世界観。
瑞々しい感性と生きることへの力強さが感じられる作品です。

飾り気のない素朴な言葉で綴られた詩と、透明感のある絵に触れ、心が元気になりました。

旅の記念に買った詩画集。

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作品の一部はこんな感じです。

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    ********** 行きはよいよい、帰りは・・・

神戸駅からバスで10分足らずの場所にある美術館。

帰り道はテクテク、自然を眺めながら、少し遠回り。

途中、ダムの上も通過。
高所恐怖症の私は[がく~(落胆した顔)]怖くて怖くて、景色を眺める余裕もなく駆け抜けました。

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1時間強のウオーキングは、暑さ[晴れ]との戦いでした。

心は大満足、でもとってもバテたぁ~~~[あせあせ(飛び散る汗)]


群馬県赤城山麓の旅 [旅日記]

残暑を逃れて、涼しい山麓へ

処暑を過ぎても厳しい残暑が続いています。

この週末、涼を求めて、赤城山麓に1泊2日で行ってきました。

平地の気温が35℃近くだったにもかかわらず、お山は22~25℃くらい。

   涼しかったぁ~~~[わーい(嬉しい顔)]

覚満淵・・・(かくまんふち)は、赤城山にある標高1,360mに位置する周囲1km程の高層湿原。
 
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木道が整備され、軽いハイキングができるとても静かな所でした。

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平地よりも一足早い秋の気配は赤とんぼとススキ。

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大きな観光スポットではないため、人工的な音は一切なし。
静寂と澄んだ空気が日常の疲れを忘れさせてくれました。

赤城山麓と言えば、『わたらせ渓谷鉄道』[ぴかぴか(新しい)]

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1~1.5時間に1本の定期列車に加えて、週末には観光用トロッコ列車を運転しています。

渡良瀬渓谷を眺めながら山間を抜けて走る列車の旅は、時間の流れがとても緩やかに感じられました。

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駅長さんと売店のおじさんの一人二役。
地元の畑で収穫したお野菜や手作りのお味噌、昔ながらのお惣菜を売っていました。

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思わず買ってしまったカボチャ「雪化粧」と山椒味噌と佃煮。
食いしん坊の旅は、お買い物も食べるものです[るんるん]

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有名な温泉がある群馬県の中でも、ちょっぴりマイナーな梨木温泉の一軒宿「梨木館」に宿泊しました。

喧騒から逃れて静かに過ごしたい方におすすめです。
     
     

釜山・秋の風景 [旅日記]

韓国禅宗の総本山


釜山の中心地から、地下鉄とタクシーを乗り継いで約40分。

釜山の北、金井山の中腹にある古刹「梵魚寺」を訪れました。

たくさんの木に囲まれた境内は、とても静かで、心落ち着く場所、そして、仏教芸術の美に触れることが出来ました。

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新羅時代(7世紀)に創建されたと伝えられ、かつては七堂伽藍が立ち並ぶ壮麗な寺院だったとか。

ところが・・・・・・豊臣秀吉が朝鮮半島に出兵した文禄の役でそのほとんどが焼失してしまったそうです。

(日本人としては、辛い説明です)

現存している建築物は、17世紀に再建されたもの。
これらも、建物の老朽化が進み、現在、修復作業が行われていました。

(古いものを大切に保存する・・・韓国では最近になってやっとその重要性に気づいたとのこと)

創建当初から残っているのは、この三重石塔だけだそうです。

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     (石塔なので、焼失しなかったのですね)

ゆっくり境内を散策しながら眺めた、秋の風景です。

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     釜山にもありました
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週末だったからでしょうか、たくさんの方が熱心に拝んでいる姿がありました。



「コムジャンオ」 [旅日記]

ビックリ・ドッキリ・・・美味しい!


韓国・釜山と言えば、港町[船]

人気の高い観光地の一つチャガルチ市場で、金さん、朴さんご夫妻に郷土料理をご馳走していただきました。

昼間は日本人観光客がたくさん訪れる賑やかなこの場所も、午後7時頃には、地元の人たちが鍋を囲む和やかな風景になっていました。

訪れたのは、釜山の郷土料理「コムジャンオ」が評判の、朴さんの叔母さんが営むお店。

お店に到着したときは、満席。
席が開くのを少し待っての着席。

床はオンドル(韓国式床暖房)でポカポカ。

席につくやいなや、どんどん出てくるおかずの数々。

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ゆでたてピーナッツ、野菜、焼き魚、等々。
これらが全部サービスでお替り自由。

旬を迎えたカキは唐辛子のタレをつけて、お刺身でいただきます。
ホヤ、そして名前不明の見た目がグロテスクな海の生物(コリコリした食感で結構美味しかった)。

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平目と鯛のお刺身。
盛り付けがとってもシンプル。4人前でこんなにたっぷりです。
日本スタイルに盛り付けたら、10人前はありそう。

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そ・し・て・・・今日のメイン「コムジャンオ」[ぴかぴか(新しい)]
日本名でヌタウナギ。
生きたまま皮をはぎ、ぶつ切りにして、ネギ、玉ネギと共にコチュジャンと和えて鍋に入って出てきます。

その後、火にかけると、くねくねと鍋の中で動き回り、かなり驚きの調理法です。
その土地の人が勧めてくれる食べ物は何でもチャレンジする私ですが、これはちょっとビックリ。
(動画撮影もしましたが、それをご覧になった方が倒れるといけないので却下)

このコムジャンオは、古くから庶民の滋養食として高級食材の一つに挙げられ、釜山の郷土料理になっているのだとか。

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ライブ調理を楽しみ(?)、しっかりと火が通ったところで、エゴマの葉っぱに包んでいただきます。

勇気を出してまずひと口・・・・・・・美味~~~~[グッド(上向き矢印)]

骨がありません。
イカの足を食べているようなコリコリとした食感。
辛い!辛い!辛い!美味しい!
お酒が飲める方にとっては、この味と焼酎の組み合わせが抜群なんだそうです。

お食事の〆は、豆腐チゲとご飯でした。

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閉店時間の午後10時過ぎまでお店で楽しいおしゃべりとお食事を堪能。
心もお腹も一杯になった釜山の夜でした。

お店の前で記念の1枚。
金さん、朴さん、朴さんの叔母さん、夫です。

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現地の友人がいなければ実現しない驚きの体験。
金さん、朴さん、今回もありがとうございました[るんるん][るんるん]


タオルで隠すのは日本人 [旅日記]


お風呂場では堂々と!


11月最後の週末、2泊3日で釜山に行ってきました。

成田空港はクリスマスの飾りつけで、利用客をもてなしてくれました。
今年はLEDライトで、エコを意識しているような感じです。

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釜山の友人に会うための短い旅行、夫も同伴でした。

一人旅とは違い、ハプニングも倍。

今回は、韓国人の友人夫婦が爆笑する珍事件が。

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夫は初めての韓国。

私の勧めで、韓国のサウナと垢すりを体験。

ロッテホテルに宿泊したので、ホテル内の施設を利用しました。
少々お値段は高めですが、日本語が通じて、とても清潔、安全です。

ここのホテルのスパ、サウナ施設は、脱衣所のロッカーに衣服を入れたあと、ふかふかの真っ赤な絨毯を敷いた広い階段を素っ裸で下りて、お風呂場に行くという構造。

私もこれにはビックリ。

戸惑っていると、脱衣所にいる係りの方が、フェイスタオルを1枚渡してくれたので、日本の温泉に入るスタイルで前を隠して階段を下りて、お風呂へ。

男性の方も、状況は同じだったとか。

夫は、状況から考えて、まさか素っ裸で階段を下りるとは思えなかったので、トランクスをつけたまま歩き出したら・・・・脱ぐように注意されたそうです。

  夫[がく~(落胆した顔)]えぇぇぇ~~~[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

垢すりのベッドに寝かされたときも、真っ裸。
タオル1枚かけてくれるわけではありません[もうやだ~(悲しい顔)]
  
またまた夫はビックリ[たらーっ(汗)]
もうこうなったら「まな板の上の鯉」状態。


女性のお風呂場では、誰もどこも隠している人はいません。

そういえば、9月に釜山で朴さんに連れて行ってもらった温泉施設でも、誰も隠していませんでした。

皆さんとても大らか・・・[exclamation&question]

ではなく、これが習慣なんだとか。

このことを、友人の朴さん、金さんご夫妻に話したところ、お風呂で前を隠したりすると、逆に変に思われ、目立つのだそうです。

ましてや、トランクスを履いたまま浴場に向かおうとした夫は、そうとうおかしな問題を抱えているのだと勘違いされたのでは・・・・と。

   大爆笑でした[るんるん][るんるん][るんるん]

「日本人と韓国人は、顔立ちだけではなかなか国籍を判断できないけれど、お風呂の入り方が違うからすぐわかります」と、日本に住んだ経験がそれぞれあるご夫妻は笑っておっしゃっていました。

観光ガイドブックには、どこにもそのようなことは書いていません。

習慣の違いは面白いですね。

正に、体験してみないとわからない、未知の世界。
これぞ海外旅行の醍醐味です。

 *********

今回宿泊した釜山のロッテホテルは、お部屋からの眺めもよく、お部屋が広々して、とても清潔でした。
スタッフのほとんどが日本語が堪能なので、海外にいることを忘れてしまうほど快適[グッド(上向き矢印)]

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1Fのティーラウンジに虎を眺めながらお茶を飲むことが出来るスペースがあることにビックリしました。

 *********

【海外旅行スーツケースひと口メモ】

預けたスーツケースは、ベルトコンベヤーに乗せられ、段差は落ちるように移動させられます。
その衝撃を少しでも和らげてもらうために、「こわれもの物シール」を貼ってもらうと、比較的丁寧に扱ってもらえます。また、重い荷物を上に置いたりすることも避けてもらえるようです。
これで全てが安心というわけではありませんが、中身が心配な場合は、積極的に申し出て貼っていただくと良いと思います。

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韓国・釜山の旅 (5) [旅日記]

韓国グルメ堪能しました!

韓国の食べ物はどれも辛くて、ニンニクたたっぷり!
その意識が今回の旅で変わりました。

※メインディッシュを注文するといろいろおかずが出てきます。どのお店でも、お替りは無料でお好み次第。
嬉しいサービスです。

   *****

サムゲタン・・・『西面三五亭』というお店にて。創業40年の歴史ある老舗。メニューはどれも美味しいと釜山で生まれ育った朴さん一押しの韓国料理のお店です。

内臓をくりぬいた雛鳥の腹の中に高麗人参、クリ、ナツメなど入れてじっくり煮込んだスープ。夏バテ防止の食べ物としていただくそうです。

     出てきたおかず
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     一人分が鶏一羽です
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   *****

カルクッス・・・包丁(カル)で切ったうどん(クッス)。きし麺のような感じのおうどん。

     まず出てきたおかず
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     朴さんおすすめの揚げ餃子(皮がパリッとしていて美味)
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     さっぱり味のスープで、食べやすかったです
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   *****

焼肉・・・釜山の人に人気の韓牛専門店に連れて行っていただきました。

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     新鮮な生の肉は、そのまま塩で食べるのが通とか。
     タレに漬け込んだお肉は、サンチュなどで巻いて食べるそうです。

     朴さんが焼いて、ハサミで食べやすい大きさに切ってくださいました。
     ご主人の金さんと私は食べるだけ~~~。

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   *****

メッスルスンドゥブ・・・豆腐鍋

慶州でいただいた、辛~~~~いお豆腐。

沿道に5、6件の豆腐料理のお店があるのに、私たちがお昼をいただいたこの店だけが大混雑。
30分待ちでやっと席に案内されました。

その理由は・・・材料の全てが韓国産だからとか。

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     青いパラソルの所には“おから”があり、お持ち帰りは無料で自由でした。

     豪華なおかず。焼き秋刀魚も美味しかったです
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     イイダコとアサリがたっぷり入った魚介スープの唐辛子味豆腐鍋。
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      辛い~~~

   *****

チヂミ・・・見た目はお好み焼き、食感はもんじゃ焼きです。

     たっぷりの青ネギに魚介類が入ったものでした
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そして、チヂミと言えばマッコリ(韓国のお酒)を合わせるそうで、注文して下さいました。
残念なことに、お酒が飲めるのは金さんだけ~。

     マッコリの一種でトンドンジュ
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石焼ビビンパッも食べましたが、写真を撮り忘れました。

   *****


日本でも世界中のものが食べられるようになりました。
しかし、その多くは日本人好みにアレンジされているもの。
やはり、現地の空気、水と共にその土地の食を体験できることは幸せです[わーい(嬉しい顔)]
          

韓国・釜山の旅 (4) [旅日記]

新羅時代の貴重な遺産が残る古都『慶州(キンジュ)』へ

慶州は釜山からハイウエイ[車(セダン)]を使って約1時間半。

史上初めて朝鮮半島を統一した新羅の都として栄えた街で、現在も市内のあちこちで古墳や遺跡を見学できるため「屋根のない博物館」と言われているとか。

今回は、半日の観光でしたので、仏国寺と国立慶州博物館に連れて行っていただきました。

仏国寺

1995年ユネスコにより、世界文化遺産に登録されたお寺です。

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鮮やかな朱・緑・青の韓国伝統の配色の門が目をひきます。

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華やかな門から横に伸びる塀に歴史を感じました。

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紫霞門は仏の国への入口です。
この階段は、仏の世界に身を置いた者のみが登ることを許されているそうです。

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紫霞門を横から見たらこんな感じでした。

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525年に建造され、その後、751年に完成した仏国寺は、その後、李朝時代にも修復を重ねて多くの参詣者を集めていたそうです。
ところが、1592年、豊臣秀吉の野望による日本の侵略軍の猛攻に遭い、歴史的文化財の多くを焼失してしまったと説明がありました。
現在見ることができる建物は、その後修復されたものです。

歴史の上での出来事とは言え、日本人の過ちを現地で説明を受けるということは悲しいことです。

戦争と同様、決して許されるものではないと思います。


国立慶州博物館

新羅の文化遺産を10万点以上所蔵する大規模な博物館です。
約2万坪の広大な敷地には、考古館と、仏教美術を集めた美術館、雁鴨池からの出土品を展示する雁鴨池館、野外展示場がありました。

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今も残されている雁鴨池に、ちょうどたくさんの蓮の花が咲いていました。

今回の観光をアレンジしてくださった、金さん・朴さんご夫妻は蓮の花のことを「レン」と言っておりました。

日本語では「ハス」と説明したのですが、音読みか訓読みの違いだったと、今さらながら私自身が気づいた次第です。

   「睡蓮」はスイレン、「(食べる)ハス」はレンコンですもの。

この慶州博物館の見学を終え、ゲートに向かっていたのは午後8時頃。

金さんが「ほら見て、慶州の月ですよ」と。

「本当、きれい、十七夜の月ね」と朴さん。

欧米人にはいくら説明しても理解してもらえなかった『月』を愛でる心が、金さんの一言で、韓国と日本がひとつになったような気がしました。

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3人で見た『慶州のお月様』は、この旅一番の宝物になりました。


********* 慶州ではずせないお土産

皇南パン ・・・ 創業1939年。
大勢の人が幾箱も買い求めていました。

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サクッとした食感の生地のなかにこしあんがたっぷり入った、直径4cm、高さ2cmのおまんじゅう。出来立てを箱に詰めてくれました。

美味しい香り[るんるん]に誘われて、金さん、朴さん、私の3人は帰りのドライブでパクパクつまみ食い。

3個目を食べようとした金さん、夕飯が食べられなくなると朴さんに叱られていました[わーい(嬉しい顔)]

あまりの美味しさに、実は私も3つ目を食べたかった[パンチ]


韓国・釜山の旅 (3) [旅日記]

焼き物は、韓国と日本の架け橋


釜山から車で約30分、『金海粉青陶資館』を訪れました。

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この金海(キメ)は、古くから陶芸の産地でした。

三国時代(四世紀頃)には、すでに日本との交易が盛んで、茶道の井戸茶碗や熊川など現在に伝わる名椀も、この地域で焼成されたものだと言われているとのこと。

この金海窯の陶器の特徴は、土ものの日常使いの器が主流。
残念なことに、李朝の白磁、高麗の青磁が繁栄する中、韓国では次第に受け入れられなくなり、廃れてしまいました。

廃業に伴い、離散した職人が朝鮮半島の各地方のみならず日本にも渡り、その技術を今に伝えているそうです。

この資料館で目にした土ものの焼き物は、九州の唐津焼を感じさせるものが多かったように思います。

資料館の中で記念の1枚。

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「さかな」と題した、高さが70cmほどの素朴な花器に魅かれました。

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市営のこの資料館、建物の2階スペースは現在ある近隣の窯元の作品が展示され、直売も行っておりました。市価の1/3ほどのお値段。

「持ち帰るのに大変」と思いつつ、1つ購入。
「この器、韓国人はキムチを入れるのよ」と朴さん。
さあ、私は何を入れましょう・・・梅干かしら?

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韓国・釜山の旅 (2) [旅日記]

ちょっと贅沢な朝ごはん


最初の朝食に食べた「あわび粥」[ぴかぴか(新しい)]が美味しくて、結局3回とも同じメニューを食べてしまいました。

あわび粥は、朝鮮時代の王様が朝食に食べていた料理のひとつといわれ、韓国で昔から親しまれてきた定番メニューです。薄切りにしたあわびを、ごま油で丹念に炒め、そこに米と水を加えて少しずつ煮込んで作られています。

韓国のお粥は、日本のお粥よりもとろとろとして、塩味がついているのが特徴です。

朴さんの話によると、韓国のお粥の種類は、牛肉や海鮮を使ったもの、かぼちゃ、ごまなど、いろいろだとか。
このあわび粥はタウリンやビタミン、ミネラルを豊富に含んでいることから栄養価も高く、家庭では家族が病気になったときや、病後の回復時に、母親が特別な想いを込めて作る料理のひとつとのことでした。


[レストラン]旅2日目の朝・・・宿泊ホテル側の食堂にて。

ホテルの宿泊客だけではなく、タクシーの運転手など地元の人も訪れるお店だそうで、価格も控えめ。
たくさんのおかずと食後のコーヒーがついて7000ウォン(約650円)。

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[レストラン]旅3日目の朝・・・観光の中心地、ロッテホテル&免税店側の食堂にて。

お店には日本人のグループ客が何組も入っており、価格は少し高めの10000ウォン(約900円)。
アワビがしっかり見えるように入っていて、満足度を上げていました。

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[レストラン]旅4日目(帰国日)の朝・・・釜山・金海空港にて。

外国人観光客用にアレンジされ、とてもシンプル。10000ウォンとしっかり価格でした[ふらふら]

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辛いもの、濃い味付けのものが多い韓国料理ですが、お粥はとてもあっさり味です。

辛いものが苦手な人はもちろん、とうがらしやにんにくなどの韓国料理で胃が疲れたときにもおすすめの料理だと思います。
     

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