韓国・釜山の旅 (4) [旅日記]
新羅時代の貴重な遺産が残る古都『慶州(キンジュ)』へ
慶州は釜山からハイウエイを使って約1時間半。
史上初めて朝鮮半島を統一した新羅の都として栄えた街で、現在も市内のあちこちで古墳や遺跡を見学できるため「屋根のない博物館」と言われているとか。
今回は、半日の観光でしたので、仏国寺と国立慶州博物館に連れて行っていただきました。
仏国寺
1995年ユネスコにより、世界文化遺産に登録されたお寺です。
鮮やかな朱・緑・青の韓国伝統の配色の門が目をひきます。
華やかな門から横に伸びる塀に歴史を感じました。
紫霞門は仏の国への入口です。
この階段は、仏の世界に身を置いた者のみが登ることを許されているそうです。
紫霞門を横から見たらこんな感じでした。
525年に建造され、その後、751年に完成した仏国寺は、その後、李朝時代にも修復を重ねて多くの参詣者を集めていたそうです。
ところが、1592年、豊臣秀吉の野望による日本の侵略軍の猛攻に遭い、歴史的文化財の多くを焼失してしまったと説明がありました。
現在見ることができる建物は、その後修復されたものです。
歴史の上での出来事とは言え、日本人の過ちを現地で説明を受けるということは悲しいことです。
戦争と同様、決して許されるものではないと思います。
国立慶州博物館
新羅の文化遺産を10万点以上所蔵する大規模な博物館です。
約2万坪の広大な敷地には、考古館と、仏教美術を集めた美術館、雁鴨池からの出土品を展示する雁鴨池館、野外展示場がありました。
今も残されている雁鴨池に、ちょうどたくさんの蓮の花が咲いていました。
今回の観光をアレンジしてくださった、金さん・朴さんご夫妻は蓮の花のことを「レン」と言っておりました。
日本語では「ハス」と説明したのですが、音読みか訓読みの違いだったと、今さらながら私自身が気づいた次第です。
「睡蓮」はスイレン、「(食べる)ハス」はレンコンですもの。
この慶州博物館の見学を終え、ゲートに向かっていたのは午後8時頃。
金さんが「ほら見て、慶州の月ですよ」と。
「本当、きれい、十七夜の月ね」と朴さん。
欧米人にはいくら説明しても理解してもらえなかった『月』を愛でる心が、金さんの一言で、韓国と日本がひとつになったような気がしました。
3人で見た『慶州のお月様』は、この旅一番の宝物になりました。
********* 慶州ではずせないお土産
皇南パン ・・・ 創業1939年。
大勢の人が幾箱も買い求めていました。
サクッとした食感の生地のなかにこしあんがたっぷり入った、直径4cm、高さ2cmのおまんじゅう。出来立てを箱に詰めてくれました。
美味しい香りに誘われて、金さん、朴さん、私の3人は帰りのドライブでパクパクつまみ食い。
3個目を食べようとした金さん、夕飯が食べられなくなると朴さんに叱られていました
あまりの美味しさに、実は私も3つ目を食べたかった
慶州は釜山からハイウエイを使って約1時間半。
史上初めて朝鮮半島を統一した新羅の都として栄えた街で、現在も市内のあちこちで古墳や遺跡を見学できるため「屋根のない博物館」と言われているとか。
今回は、半日の観光でしたので、仏国寺と国立慶州博物館に連れて行っていただきました。
仏国寺
1995年ユネスコにより、世界文化遺産に登録されたお寺です。
鮮やかな朱・緑・青の韓国伝統の配色の門が目をひきます。
華やかな門から横に伸びる塀に歴史を感じました。
紫霞門は仏の国への入口です。
この階段は、仏の世界に身を置いた者のみが登ることを許されているそうです。
紫霞門を横から見たらこんな感じでした。
525年に建造され、その後、751年に完成した仏国寺は、その後、李朝時代にも修復を重ねて多くの参詣者を集めていたそうです。
ところが、1592年、豊臣秀吉の野望による日本の侵略軍の猛攻に遭い、歴史的文化財の多くを焼失してしまったと説明がありました。
現在見ることができる建物は、その後修復されたものです。
歴史の上での出来事とは言え、日本人の過ちを現地で説明を受けるということは悲しいことです。
戦争と同様、決して許されるものではないと思います。
国立慶州博物館
新羅の文化遺産を10万点以上所蔵する大規模な博物館です。
約2万坪の広大な敷地には、考古館と、仏教美術を集めた美術館、雁鴨池からの出土品を展示する雁鴨池館、野外展示場がありました。
今も残されている雁鴨池に、ちょうどたくさんの蓮の花が咲いていました。
今回の観光をアレンジしてくださった、金さん・朴さんご夫妻は蓮の花のことを「レン」と言っておりました。
日本語では「ハス」と説明したのですが、音読みか訓読みの違いだったと、今さらながら私自身が気づいた次第です。
「睡蓮」はスイレン、「(食べる)ハス」はレンコンですもの。
この慶州博物館の見学を終え、ゲートに向かっていたのは午後8時頃。
金さんが「ほら見て、慶州の月ですよ」と。
「本当、きれい、十七夜の月ね」と朴さん。
欧米人にはいくら説明しても理解してもらえなかった『月』を愛でる心が、金さんの一言で、韓国と日本がひとつになったような気がしました。
3人で見た『慶州のお月様』は、この旅一番の宝物になりました。
********* 慶州ではずせないお土産
皇南パン ・・・ 創業1939年。
大勢の人が幾箱も買い求めていました。
サクッとした食感の生地のなかにこしあんがたっぷり入った、直径4cm、高さ2cmのおまんじゅう。出来立てを箱に詰めてくれました。
美味しい香りに誘われて、金さん、朴さん、私の3人は帰りのドライブでパクパクつまみ食い。
3個目を食べようとした金さん、夕飯が食べられなくなると朴さんに叱られていました
あまりの美味しさに、実は私も3つ目を食べたかった
2009-09-12 23:56
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コメント(11)
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遅ればせながら、お帰りなさい!
私は韓国を訪れたことはないので、記事を拝見して旅の気分を疑似体験させていただいてます。
お寺はやはり鮮やかな色彩なんですね。でも色使いや文様が全然日本のと違いますね。文様に込められた想いや意味はどんなものなのでしょう、興味がわきました。
by 杏珠 (2009-09-13 01:11)
月の文化は韓国にもあるんですね。
というか、古くは同じ文化圏なんですよね。
やはり建物見ても近いものは感じますよ。
欧米の人は太陽の暦で考えているから理解できないのでしょうか?
by えだまめインコ (2009-09-13 13:58)
皇南パンというのは、月餅のような感じなのでしょうか?
ツヤツヤした表面が、食欲をそそりますね。
秀吉の朝鮮出兵は、そんな傷跡を残していたんですね。
いけねーな、いけねーよ!
by 青苺シル子 (2009-09-13 15:39)
杏珠さま
ただいま~!
近くて遠い外国韓国も、最近は本当の意味で近い国になってきたように感じます。
海を渡っただけで、大きく違う食文化。
でも、通じる文化もたくさんあります。
儒教が根付いているので、日本よりも年配者を敬う、そんな空気がまだまだ流れているように感じました。
by SUMAKO (2009-09-14 00:41)
えだまめインコさま
陰暦を生活に取り入れている文化圏、なので、お月見をします。
西洋人には感じることがでいない、お月様との関係。
日本人として、大切にしたいと思います。
満潮干潮、そして月の満ち欠けが、人間の体にも影響がありますものね。
by SUMAKO (2009-09-14 00:45)
青苺シル子さま
この皇南パン、月餅にも似ているんですが、皮がもう少しサクッとした感じでした。買ったときは、熱々で美味しかったんですよ。
香りと味をお届けできないのが残念です。
朝鮮出兵、本当にいけねーよ!!!
by SUMAKO (2009-09-14 00:48)
皇南パン、食べてみたいですねぇ~。。
by 向日葵 (2009-09-14 04:58)
向日葵さま
美味しさをお届けできないのが残念です。
by SUMAKO (2009-09-14 08:51)
ここは是非ともお参りしたい古刹です。
by 袋田の住職 (2009-09-14 20:30)
袋田の住職さま
本堂の天井に、たくさんのハスの花の形をした提灯(?)が下がっていました。
今回の旅で、お寺の敷地に墓地がない、ということをはじめて知りました。
by SUMAKO (2009-09-14 23:10)
ええ?日本では皆「ハス」と言うんですか。ずっと「レン」と思ってますけど。
そう言えばもうすぐ仲秋の節ですね。あの「皇南パン」は中国の「月餅」と似てますね。昔はその日に月を見ながら「月餅」を食べます。今はほとんどしなくなった。
by 計 (2009-09-15 00:37)