戦争のない世の中 [音楽]
昨夜、NHKスペシャル「戦争孤児の闘い」を観ました。
終戦後、戦争で親を亡くした行き場のない子どもたち。
国が手を差し伸べ、助けることすらしなかった子どもたち。
こんな現実が、、、と言葉も出ないほどのショックを受けました。
毎年、この時期になると、戦争を題材にした番組が放映され、
その時代のことを思わずにいられません。
時に息苦しさを感じることさえある8月のお盆のこの時期。
私の二人の祖母、両親はほとんど戦中、戦後のことを語ることはありませんでした。
父方の祖母の家へ小学生の夏休みに遊びに行った時に話してくれたことをふと思いだしました。
「戦争中、ベートーベンの音楽を蓄音機で聴いていたら、
非国民扱いをされ、大変だったのよ。
ドイツの音楽だから敵国ではないのにね」と。
父の話によると、祖母のお嫁入り道具の蓄音機は、
戦後、食べ物と交換してなくなったとのこと。
父が大好きだったベートーベンのピアノソナタ。
もしかしたら、祖母の思い出だったのかも知れません。
お盆、迎え火の代わりにピアノソナタのCDをかけました。
私の大好きなアシュケナージ。
天国に届いてますか?
お婆ちゃん、自由に好きな音楽がいつでも聴ける今、
とても幸せですね。
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福ちゃん、ぼちぼち頑張ってます。
流動食ですが、自ら食べてます。
体重は10.8kgで、300gくらい増えました。
昨夜は夜活を頑張りすぎて、
今日は昼間、ちょっとボーっとしています。
今週は福ちゃんと一緒に過ごすために夏休みを取りました。
幸せな一週間です。
本当は仕事を辞めて、ずーっと一緒にいたいです(←本音)
朝食のハムをパパがおすそ分け。
くわえたのに食べないよ。
うっかりだねぇ。
CD買いました [音楽]
心が穏やか~になります
毎週水曜日は映画館がレディースデー。
1000円で映画が楽しめる嬉しい日。
チケット売り場で、特に証明書を見せる必要もなくOK。
男性で女装に自信のある方はそれでも大丈夫なんでしょうか
それはさておき、今週足を運んだ作品は『神様のカルテ』。
原作を読んでいたわけでもなく、主役の櫻井さんをはじめとする役者さんに興味が会ったわけでもありません。
この映画テーマ曲を担当した辻井伸行さんがどんな作品を作り、演奏なさったのかを映画の内容と合わせて感じたかったから。
地方が抱える医師不足の問題、大学病院との連携の問題、勤務医の過酷な労働状況を描いた映画だと思います。映画を見て、これから老後を迎える独身、そして子どものいない夫婦が伴侶の死によって一人残された時の孤独が身につまされるような形で描かれ、他人事ではありませんでした。
医療スタッフに助けられながら穏やかに最期を迎える、そんな恵まれた環境に自分も遭遇できたら何て幸せなことでしょう。
人生にとって一番大切なものは、人と人との心のつながりなのかも知れません。
映画の舞台となった長野の風景。
遠くに見える穂高連峰の自然豊かな景色に、辻井さんの曲が溶け込むように流れていました。
この曲を聴きながら目をつぶると、映画の中でない、かつて自分が見た峰々が浮かんできます。
映画館を出たあと、まっすぐCDショップに立ち寄り、アルバムを1枚購入。
全曲、辻井伸行さんの作曲、演奏です。
透明感のある音色、心に染み渡る音の響き。
清らかな時が流れます。
穏やかな心を取り戻したい方にお勧めのCDです。
沖仁のアルバム [音楽]
カーラジオから流れてきた躍動感溢れるフラメンコのリズム。
いつも聞いているクラシックのメロディーが、まるで別の音楽のようなリズムに編曲されている。
演奏者は誰?
さっそく調べてみたら・・・フラメンコギター奏者『沖仁』
今年の7月、スペイン、ムルシアのフラメンコギターコンクール国際部門で優勝者に選ばれた方でした。
スペインの民族音楽の世界で日本人が優勝する、そこに至るまでのご苦労は、日本の伝統文化、芸能、スポーツの世界で外国人が頂点に立つことの難しさを考えたら大変なものだと思います。
今まで私が耳にしてきたフラメンコ、世界的なギタリスト、パコ・デ・ルシアの民族性いっぱいの音楽とは全く違う演奏。
日本人の繊細な感覚に躍動感が加わり、パッションを感じる素晴らしい演奏に魅了されました。
さっそく1枚のCDを購入。
日本でのデビュー10周年を記念して今年出した初のベストアルバム。
この中には、NHK大河ドラマ「風林火山」のテーマ曲も入っています。
フラメンコというと、一般的には弦をかき鳴らすイメージが強いのですが、彼のその技巧は驚くほど素晴らしい。
このラスゲアードという弾き方が、まるで滑るよう。
クラシックギターの基礎の上に、確実に積み上げられたフラメンコの技法。
そして、そこに生まれた沖仁の世界はとても新鮮です。
十代、二十代の時に毎日弾いていたギターをもう一度出して弾いてみよう。
昔のレコードやCDも聴いてみよう。
新しい沖仁の音楽を生活に取り入れて、楽しんでみよう。
そんなフレッシュな風を運んでくれた1枚のCDとの出会いになりました。
CDショップ [音楽]
書店もCDショップも楽しい!
最近、Amazonなどネットショップを利用して書籍やCDを購入することが多く、なかなかお店に足を運ぶ機会が減ってしまいました。
今日は急いで手に入れたいCDがあり、久しぶりにお店へ。
本屋さんやレコード屋さん(ちょっと古い表現ですね)は、ついつい買いをしてしまうので、私の場合、あまり近寄ってはいけない場所。
いろいろ目移りしながら、買っちゃいました4枚も
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昨晩、友人Kathさんとの電話での会話で、「マリア・カラスって知ってる?」と聞かれ、高校生の頃はまっていたオペラのことを熱く語ってしまった私。
お気に入りのCDを送る約束をして、電話を切りました。
大好きな1枚、指揮者カラヤンとマリア・カラスの共演のCDは見つかりませんでしたが、カラスの全盛期の声を録音し、LP版をCDに作りなおしたものが見つかりましたのでそれを購入。
フジコ・ヘミングのCDもおまけで付けて、2枚、送ることにしました。
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フジコ・ヘミングのCDはこれ。
自分用にも購入。
ジャケットが日本的、アメリカ人へのプレゼントにぴったり。
完成度、音楽性の高い演奏が素晴らしい1枚です。
1曲目に収録されているベートーベンの「テンペスト」が素敵。
フジコ・ヘミングの代表曲「ラ・カンパネラ」も個性的な表現で感動的。
「ラ・カンパネラ」の曲名を覚えたのは、確か小学校2年生くらいの時。
父が「超絶技巧練習曲の中の1曲で、鐘の音を表現しているんだよ。よく聴いてごらん」と言っていたのを今も忘れません。
当時ピアノを習っていましたが、結局、そこまで到達できずに断念しました
自分用のもう一枚は、今や日本を代表する若手ギターリスト、村治佳織のCD。
大好きなバッハのパルティータ第2番ニ短調BWV1004「シャコンヌ」に大きな期待を寄せて購入。
軽く、さらりと弾いて、とても現代風。
セゴビア、イエペス、ブリームの演奏を聴きなれている者にとって、重厚さが・・・と思いますが、新しい演奏スタイルでいいのかも知れません。
何よりも、若い世代に人気のある村治佳織がバッハを演奏し、その素晴らしさを広めてくれることが、バロック音楽ファンとしては嬉しいことです。
クラシックファンとしては、もう少しお店のコーナーが広がることを期待しているのですが、まだまだ店内の片隅にひっそりと、小さく設けられているだけ。
もっともっと多くの人々に、日常の音として受け入れられる日が来ると良いのに、と思います。
ピアニストIsao Sasaki [音楽]
韓国で大人気の日本人ピアニスト Isao Sasaki
おとなり韓国で倉本裕基とならび大変人気のある日本人ピアニストIsao Sasaki(イサオササキ)。
3才より才能教育研究会でヴァイオリンを始め、19才でピアノ転向後ジャズに傾倒し1978年からニューヨークへ渡米。
あの『冬のソナタ』の挿入曲“My Memory”を作曲したPark Jeong-Wonや、やはり『冬ソナ』ブームで人気の出たピアニストYirumaらが尊敬するアーティストとして真っ先にその名をあげるという。
彼が韓国でコンサートを開催すれば若い女性を中心にあっという間にチケット完売、リリースされたCDはいずれも好セールスを記録するという超人気ぶり。
実は、私は約5年前、このCDを手に入れる(拾う)まで、彼の名前を知りませんでした。
このCDは、以前に勤めていた会社の上司が、机の上を整理した時に、捨てたもの。
もともと音楽が好きな私は、「えっ、勿体ない」と興味本位で拾い、CDの中をチェック。
Isao Sasaki・・・Piano
Masatsugu Shinozaki・・・Violin&二胡
Yoshio Suzuki・・・Bass
「あらら、コントラバスが鈴木良雄だったら、ちゃんとしたジャズじゃないの」
自宅でさっそく聞いてみると、質の高い流れるようなメロディ。
ピアノの和音構成が美しい。
それ以来、心身ともに疲れて、楽になりたい~と思ったときに静かにかけるCDの1枚になりました。
公式サイトには情報だけではなく、視聴コーナーもあります。
ご興味のある方はこちらでチェックしてみて下さい。
HP・・・http://www.isao-sasaki.com/
ギターの弦 [音楽]
数週間前の昼休み、職場の年配職員が、困った顔で私たちの部屋へ相談にやってきました。
「誰か楽譜の読める人はいませんか?」
何事かしら、と思ったら、どうやら仲間の集まりで、歌の伴奏をすることになってしまったらしいのです。
彼はうっかり「フォークギターだったら昔やってたよ」と言ってしまったために、皆からの大きな期待がかかってしまったとのこと。
ところが、渡されたものは、合唱コンクールで歌うような曲の楽譜、なのに譜面は読めない。
引っ込みがつかなくなり、困り果てている様子でした。
あいにく他に手をあげてくれる人がいなかったため、私がお手伝いをすることにしました。
実は、私は2年半ほど前に、指先に力を入れると痛む、力がはいらない、という病気になり、それまでずっと続けてきたピアノ、ギターが弾けなくなり、楽器を封印しておりました。
それでも、楽器を弾くことは出来ないけれど、子どもの頃にベソをかきながら通ったソルフェージュ教室のおかげか、音楽を聞いて、音を拾い、楽譜を書くことは今でも抵抗なくできます。
子どもの頃の訓練と言うのは、体の中に浸み込んでいるのですね。
だから、楽譜を見ながら、ギターのフレットのどこを押さえるのか絵に描くのは朝飯前。
アッと言う間に、出来上がり、喜んでいただけました。
その後、家に戻ると封印しているピアノやギターが気になって仕方がありません。
でも触るのが怖くて、なるべく避けておりました。
先日銀座の山野楽器で、弦を買い求め、勇気を出して張りなおしをしてみようか、と思うようになりました。
昔のように弾けるはずはありません。
でも、すこしだけ音を出す、それだけでもいいのかも知れません。
10年以上も前、日本を去るアメリカ人の友人のために弾いた「さくら変奏曲」、今でもその友人は嬉しかった思い出の一つ、と言ってくれるのです。
その言葉を励みに、少しずつ、一歩ずつです。
ベートーヴェン バイオリン協奏曲 [音楽]
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲
(ヴァイオリン)ギドン・クレーメル
(指揮)ニコラウス・アーノンクール
ヨーロッパ室内管弦楽団
ベートーヴェンの音楽は、魂を揺さぶられるような気がする。心が疲れて、何も考えるのが嫌になった時にこのCDを聴くと元気が沸いてくる。ロマン派の作曲家の音楽が、時を越え、現代の私の心を満たしてくれる。
このCDは1992年に録音されたもので、当時、クレーメルのカデンツァが酷評されていた記憶がある。(当時FM fanという雑誌を講読していた。)
しかし、私は指揮者アーノンクールとソリスト・クレーメルとのやり取りにドキドキする。
第2楽章から第3楽章へのつなぎのところのカデンツァが特に好き。
何回聴いてものめりこむ、この不思議な魅力。
今月末に受験予定の検定試験、来月始めに新入社員研修の講師を務める準備、4月の中旬の華道展の作品の構想や準備など、精神状態は今いっぱいいっぱい。そんな私の心を優しくいたわってくれるのが音楽だ。
HENRI SALVADOR [音楽]
ご冥福をお祈りします。
Henri Salvador氏が2月13日に、動脈瘤破裂でパリの自宅で亡くなりました。90歳でした。
作曲家、歌手、ギタリストと才能に恵まれ、シャンソン、ジャズ、ラテンの香りのする曲は、心をゆったりとした気分にさせてくれます。
木漏れ日の中のドライブにもぴったり。
私が初めて彼の音楽に出会ったのは、2001年の夏の夕暮れ、パリのカフェでした。
一緒に遊びに行ったLouiseがサルバドールのことを教えてくれました。
時間の流れと景色に溶け込むような音楽が忘れられなくて、帰国後さっそく買った1枚が「サルバドールからの手紙」です。
音楽は不思議なもので、それを聴くと、その時の情景が目の前に広がります。
Andrea Bocelli [音楽]
彼のアルバム「Amore」はRomance、Passion、Emotion
静かにゆったりと過ごしたい時間におすすめの、大人のラブソング。
テノールの澄んだ歌声が、心を癒してくれます。
2006年に行われたトリノオリンピックの閉会式で「Because We Believe」を、2007年7月にロンドンで行われたダイアナ妃追悼コンサートでミュージカル「オペラ座の怪人」を歌うなど幅広い活動を行っている、イタリアを代表する盲目のテノール歌手のAndrea Bocelli。
皆さんも一度はどこかで声を聞いたことがあるのではないでしょうか。
CDは輸入盤のみの販売となっていますが、おすすめの1枚です。
本命の彼女にホワイトデーのプレゼントにいかがですか。
初めて買ったレコード [音楽]
父がクラシック音楽(特にバッハ、ヘンデル、ベートーベンなど)が好きで毎日家の中で流れていた影響を受け、気がついたら自分もクラシックを聴くようになっていました。聴く、というよりもむしろ、それは生活の音だったのかも知れません。
そんな私が、小学校6年生の時にお年玉で買ったLPが、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団 チャイコフスキーのバレエ組曲「白鳥の湖」でした。
今となっては、なぜこのLPにしたのか、当時フルト・ヴェングラーのファンだった私が、どうしてカラヤンの作品を選んだのか、どうしても思い出すことが出来ません。
しかしよく考えたら、12歳足らずでこんな音楽を聴き、LPを購入する子どもだったことが何だか少し変に感じてしまいます。
中学生の頃はひたすらヘンデル、ヴィヴァルディ、バッハの音楽を聴き、高校生でオペラにはまり、どう考えてもまわりの環境から浮いた存在だったことは間違いありません。
その後、ボサノバやラテン音楽などにも興味をもち、大人になってからジャズの楽しさを教えてくれた友人のおかげで、私の音楽の幅が少し広がり、一人でドライブをする時間の大いなる楽しみになっています。
記念すべき最初のLPのジャケット・・・今は亡きカラヤン、素敵ですね。