バックヤードツアー [お気に入りの場所]
重要文化財の裏側はすごい!
横浜・馬車道にある、大きな洋館造りの建物「神奈川県立歴史博物館」をご存知でしょうか。
かつて、横浜正金銀行として明治23年に建てられたもので、外国貿易関係での為替取引などを専門に扱う、横浜ならではの特別な銀行でした。
現在は重要文化財に指定され、博物館になっています。
12月5日(土)、職場の上司のご尽力で、この建物のバックヤードを見せていただく機会に恵まれ、行って来ました。
今回の見所は、地下の金庫とシンボルにもなっている屋上のドームでした。
この馬車道側の玄関から入ると、まず大きな鍵穴のある重厚な鉄の扉。
昔の銀行の名残、そして明治時代にタイムスリップするような入口です。
この建物をデザイン、設計したのは『妻木頼黄(つまきよりなか)1859~1916』で、明治時代を代表する日本人建築家の一人です。
横浜の観光地で有名な「赤レンガ倉庫」そして、お江戸・日本橋のデザインなどがあります。
県立博物館の建物は、外壁に石が貼られ、一見石造りのようですが、建物の構造がそうではないということを今回のツアーではじめて知りました。
一番外側に石、真ん中が赤レンガ、内側が白レンガの三層構造の「補強レンガ・石造り」が正しい表現なのだそうです。
外側をこうやって眺めてもわかりませんね。
建物の半地下の真ん中には、巨大な金庫があり、その壁は40~50cmもあるそうです。
(残念ながら、そこは撮影不可ということで写真がありません。)
さすがは元正金銀行だったところですね。
温度、湿度も一定に保たれている金庫の中に、現在は重要な資料や書物が保管されているのだとか。
博物館の大事なものが収められている部分のため、重要文化財として価値の高い場所が、一般に公開されていないことが残念です。
そして、今回の目玉、建物のシンボルにもなっている、屋上の緑色のドーム。
緑色は銅が緑青を吹いて、この色になったもの。
中は・・・・・・・・・がらんどう・・・・・・・でした
建築当初からこの状態で、関東大震災で焼失し、その後再建されても、やはりシンボルとしてあるだけの存在のようです。
実は、中にはバトミントンのコートが線引きされ、博物館になる前には、職員がお昼休みにここで楽しんでいたそうです
幅も高さも、コート1面がゆったりと取れるサイズでした。
このドームの外側には、シャチホコのような魚が装飾されています。
この魚の大きさは、2mちかくもあり、西洋建築で施される「ドルフィン」(想像上の生き物)装飾だそうです。
建築されてから100年以上も建つこの建物。
関東大震災で焼失した部分が再建され、修復を繰り返して今ここにあります。
現代建築では真似が出来ない重厚なこの建物を、大切にしていかないといけませんね。
**********
この博物館の常設展では、鎌倉幕府からペリー来航、日本の文明開化まで歴史を楽しむことが出来ます。
馬車道散歩の折に、おすすめのスポットです。
博物館なので、とても静かにレトロな気分に浸るのに良い場所ですよ
横浜・馬車道にある、大きな洋館造りの建物「神奈川県立歴史博物館」をご存知でしょうか。
かつて、横浜正金銀行として明治23年に建てられたもので、外国貿易関係での為替取引などを専門に扱う、横浜ならではの特別な銀行でした。
現在は重要文化財に指定され、博物館になっています。
12月5日(土)、職場の上司のご尽力で、この建物のバックヤードを見せていただく機会に恵まれ、行って来ました。
今回の見所は、地下の金庫とシンボルにもなっている屋上のドームでした。
この馬車道側の玄関から入ると、まず大きな鍵穴のある重厚な鉄の扉。
昔の銀行の名残、そして明治時代にタイムスリップするような入口です。
この建物をデザイン、設計したのは『妻木頼黄(つまきよりなか)1859~1916』で、明治時代を代表する日本人建築家の一人です。
横浜の観光地で有名な「赤レンガ倉庫」そして、お江戸・日本橋のデザインなどがあります。
県立博物館の建物は、外壁に石が貼られ、一見石造りのようですが、建物の構造がそうではないということを今回のツアーではじめて知りました。
一番外側に石、真ん中が赤レンガ、内側が白レンガの三層構造の「補強レンガ・石造り」が正しい表現なのだそうです。
外側をこうやって眺めてもわかりませんね。
建物の半地下の真ん中には、巨大な金庫があり、その壁は40~50cmもあるそうです。
(残念ながら、そこは撮影不可ということで写真がありません。)
さすがは元正金銀行だったところですね。
温度、湿度も一定に保たれている金庫の中に、現在は重要な資料や書物が保管されているのだとか。
博物館の大事なものが収められている部分のため、重要文化財として価値の高い場所が、一般に公開されていないことが残念です。
そして、今回の目玉、建物のシンボルにもなっている、屋上の緑色のドーム。
緑色は銅が緑青を吹いて、この色になったもの。
中は・・・・・・・・・がらんどう・・・・・・・でした
建築当初からこの状態で、関東大震災で焼失し、その後再建されても、やはりシンボルとしてあるだけの存在のようです。
実は、中にはバトミントンのコートが線引きされ、博物館になる前には、職員がお昼休みにここで楽しんでいたそうです
幅も高さも、コート1面がゆったりと取れるサイズでした。
このドームの外側には、シャチホコのような魚が装飾されています。
この魚の大きさは、2mちかくもあり、西洋建築で施される「ドルフィン」(想像上の生き物)装飾だそうです。
建築されてから100年以上も建つこの建物。
関東大震災で焼失した部分が再建され、修復を繰り返して今ここにあります。
現代建築では真似が出来ない重厚なこの建物を、大切にしていかないといけませんね。
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この博物館の常設展では、鎌倉幕府からペリー来航、日本の文明開化まで歴史を楽しむことが出来ます。
馬車道散歩の折に、おすすめのスポットです。
博物館なので、とても静かにレトロな気分に浸るのに良い場所ですよ
2009-12-13 23:51
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コメント(10)
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「神奈川県立歴史博物館」・・・
横浜の友人も行った事がないように思いますので
いつの日か 誘ってみたいと思います。
明治 大正の建造物は 丁寧に造られていますよね!
デザイン 設計者が日本人とは 驚きました。
ころ柿 ・・・ホント 「宝石」のようですね。。。
美味しさが伝わってきそうです。
by ララアント (2009-12-14 11:40)
建物からも歴史と風格が感じられますね。
by 袋田の住職 (2009-12-14 14:23)
ララアントさま
この博物館は、ちょっと休憩するだけでも、いい雰囲気ですよ。
私のお気に入りの場所です。
馬車道散歩のついでに、是非おすすめです。
明治・大正時代は、日本が西洋の文化を取り入れ、とてもモダンな時代だったと思います。アメリカの文化が入ってくる前なので、建築物のセンスも芸術性が高いように思います(あっ、決してアメリカがいけないというわけではないのですが。。。)
by SUMAKO (2009-12-14 23:12)
袋田の住職さま
どんどん景色が変っていく横浜で、大切にしていかなければいけない財産ですね。
by SUMAKO (2009-12-14 23:13)
重さある建物ですね。そう言えば「上海郵便局」も似たような気がします。(昔の上海はあっちこっち他国の租界だから、洋館がよく見られます)
by kei (2009-12-15 00:01)
異国情緒が溢れていますね。
バトミントンコートって…。結構な広さがあるんですね。
石造りとは違うんですね。赤レンガ白レンガ、なんだか強そう~!!
行った気分にさせてもらえました~。ありがとうございます(*^_^*)
by sayudom (2009-12-16 02:12)
keiさん
上海郵便局の建物も、地区100年くらいたっているのでしょうか?
by SUMAKO (2009-12-17 00:27)
sayudomさま
横浜へも機会があったら遊びにいらして下さいね。
ドーム、とっても大きくて、中に入ってビックリでした。
by SUMAKO (2009-12-17 00:28)
100年ほどではないが、1924年に建てたんです。
写真のサイトはこちら「http://www.aibaohu.com/details/2009/02/20090216122347432924.html」
by kei (2009-12-17 15:09)
keiさん
上海郵便局、どことなくロンドンのビッグベンに似ていますね。
by SUMAKO (2009-12-17 22:48)