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父の一周忌 [おやのこと]

秋の深まりに思う父の面影

昨年10月30日、母と妹、私の3人で天国に旅立つ父をその瞬間まで見送ることができました。
母が脳腫瘍の手術を終え、退院した翌朝の出来事でした。

あれから1年、父の書斎は父が入院した去年8月30日のままで、時間だけが静かに流れています。

高齢の親を亡くすということは、悲しいというよりも寂しい気持ちの方が大きいということを知りました。
そして、何よりもとても忙しいということも実感。
お通夜、告別式、四十九日、納骨、春のお彼岸、お盆、秋のお彼岸等々。
我が家は父の田舎のお墓ではなく、お墓の購入も。
知っているつもりでちっともわかっていなかったたくさんの日本の文化。

ひとつひとつが経験で、他人事では分かったつもりで全然理解できていなかったという事実。
とても勉強になった1年でした。
母や妹に教えてもらい、夫に助けてもらいながら、大したこともできなかったけれど乗り越えた1年でした。

今日は穏やかなお天気に恵まれ、お寺での法要の後、お墓詣りができました。

大げさなことを好まなかった父の教えに従い、母と妹、夫と私の4人だけのささやかで穏やかな一周忌。
お墓のあるお寺の近くの、小さな小さなレストランでお食事会。

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葉山の山の中に2年前にオープンした本当は内緒にしておきたい隠れ家のようなレストランです。
30代半ばのオーナーシェフが地元の野菜、時には自分の畑で採れた野菜を使って丁寧に作るお料理は、旬の活力と素材が生かされた味。
目で楽しんで、ゆっくりおいしさを感じる幸せな時間を過ごすことができます。

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     室内からの風景
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お食事は室内でいただき、穏やかな気候の今日、デザートはガーデンで。
デザートは10種類くらいの中から3つを自由に選ぶスタイル。

     私は柿のタルト、洋ナシのレモングラスゼリー固め、プディング
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     妹と記念の1枚
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お父さんありがとう。 天国でも大好きな盆栽の手入れをして、書の練習に筆を走らせ、バッハやベートーベンを聴いていますか? 私たちは元気に毎日を過ごしています。

レストランの庭先に大文字草が可憐に咲いていました。

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とても可愛く、清楚な美しさに心惹かれたので、帰り道の園芸店で一鉢手に入れました。
来年の父の命日にきれいに咲かせられるよう、お世話をしたいと思います。 


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