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「もの思う鳥たち」 [ブックレビュー]

小鳥との生活、その楽しさがこの1冊に表現されています

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「もの思う鳥たち」
セオドア・ゼノフォン・ハーバー(著)
笠原敏雄(訳)
日本教文社

ポッキーが☆になってから、インコ友達がいなくなったクリは、今まで以上に私たち人間と一緒に過ごす時間を楽しみにするようになりました。

1日留守にして帰宅すると、玄関ドアの鍵を開ける前からビョッ!ビョッ!と大声で鳴き始め、私の姿を確認すると、「い~子、クリちゃんい~子」と何度もちゃんと良い子で留守番していたと報告。

しっかりと自分の方を見て、構ってもらうまで大声で自己主張。

カゴに近づき、話しかけると、今度は小声で1日の出来事、再会できた喜びを盛んに話してくれます。

私が話しかけると、クリは首をかしげ、理解しよう、覚えようと一生懸命聞いています。

クリはバイオリンの音色と女性ボーカル(特にフィリッパ・ジョルダーノが好み)が大好き。
好みの音楽をかけると、音に合わせてただひたすら歌い続け、CDが終わる頃にはぐったり。
好きではない曲がかかっても、無視。この反応は面白い。

家族のティータイムには、誰かの肩にのって、おとなしくみんなの話を聴いています。
時々会話が止むと、すかさず声を出す。
おそらく自分も参加しているという自覚があるのでしょう。

インコは何か自分が面白い格好をして、家族に受けるとそれを自覚。
エスカレートしてさらにアピール。
「じょーずね~、かわいいね~」と言われると調子にのっちゃいます。


ここに書いたことは、小鳥を飼っている人にとっては、日常の普通に起こる出来事だと思います。

しかし、小鳥との生活をしたことがない人に、こんなに楽しい、人間的な面を持つ鳥たちの面白さをいくら熱く語っても、ほとんど理解してもらえません。

そのことを、実例をもって書いているのがこの本「もの思う鳥たち」です。
鳥を飼っている方、鳥を愛している方にとって、鳥と過ごす時間がさらに楽しくなること間違いありません。

そして、鳥のことを知りたい方が読めば、鳥との生活をしてみようかなと気持が変化するかも知れないおすすめの1冊です。

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コメント 6

ラナ

ラナと一緒に過ごすようになってから、動物にも感情があることを知り
ました。そして愛情が増してきました。
小鳥にも同じように感情があるのですね。
by ラナ (2008-10-04 00:00) 

青苺シル子

やっぱり玄関の鍵を開ける前から、察知していますよね!?そうですよね!
インコの聴覚って、どのくらいなのか研究してほしいと思ってしまうくらい良いですよね。

この本、読んでみたいです。鳥類の「人間性」っていうのが気になります。
ちょこ太の「アレンジ能力」の謎も分かるようになるでしょうか。
by 青苺シル子 (2008-10-04 00:34) 

SUMAKO

ラナさま
犬はとても感情表現が豊かで、飼い主を慕ってくれます。
それと同じくらい、体は小さくても小鳥も感情表現があり、驚きます。
人間を含む哺乳類の研究はずいぶん進んでいますが、鳥類の感情表現についての研究はまだまだ遅れているようです。
一緒に生活をしていると、その面白さ、可愛さが毎日の発見で楽しいですよ。
by SUMAKO (2008-10-04 18:58) 

SUMAKO

青苺シル子さま
インコの能力は本当にすごいです。以前、シル子さんのブログにもありましたが、ご家族がお玄関を開ける前から、帰って来たことを感じ取って鳴き始めるとありましたね。我が家もそれと似たようなことが毎日起こります。
それくらい、家族の帰りを待っているのでしょう。
私たちが食事を始めると、クリも餌を食べます。おそらく、ひとつの小さな群れと認識しているのでは内でしょうか。面白いです。

この本は、鳥を飼っている人にとって、とても興味ある内容だと思います。ボリュームがあるので、読むのに少々時間がかかりますが、おすすめです。鳥たちが何を考え、どうしたいのか、いろいろな角度から研究していらっしゃいますよ。
by SUMAKO (2008-10-04 19:03) 

すずか

SUMAKOさん、はじめまして~!

インコのクリちゃんの調子に乗っちゃう様子が、以前飼っていたインコと同じだったので、ついついうれしくなって書き込みさせていただきました。
うちでは、
「かわいいね~。美人だね~。女の子だね~。(←実は、男の子でしたが・・・。)」
と言うと、得意になって止まり木を前回りをしていました。
だんだんエスカレートしていくのも、よくわかります!

面白そうなご本ですね。
飼っていたインコを懐かしみながら、読んでみたいと思います。
by すずか (2008-10-06 22:08) 

SUMAKO

すずかさま
初めまして。コメント、ありがとうございます。
すずかさんもかつてお調子者インコを飼っていらしたのですね。
面白いですよね。このおかしさが伝わる人がいて、とっても嬉しいです。

以前、我が家にいたメスのセキセイインコ・テルは、よく止まり木の前回り、宙返りをして、ウケを狙っていました。
1羽1羽個性があり、好みも違い、見ていて飽きません。
永久の別れは悲しいのですが、一緒に過ごす時間にたくさんの幸せな時間をくれる小鳥との生活、私にとっては大切な癒しです。

この本は、鳥を飼ったことがある方が読むと、しみじみ「あぁ、そうなのね」と思える部分がたくさんです。是非ご一読を。
by SUMAKO (2008-10-06 22:53) 

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