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東京大空襲を見た高台 [雑記]

静寂に包まれた滝山城跡


義母の実家、八王子の叔父の畑を訪ねた折、少しだけ足を伸ばして、「滝山城跡」へ登りました。

滝山城は、大永元年(1521年)に大石定重が築城したと伝えられています。
また、規模の大きさや保存状態の良さでは日本でも有数の城跡として知られ、国の史跡に指定されています。

この城跡は、たくさんのお堀の名残や、家臣の住居だったとされる場所も点在し、霊気漂ううっそうとした森が広がっていました。

DSC02440 (1).jpg 
城跡に向かう入口。昔は、敵が攻め込んできた時にはずすことができる「引き橋」になっていたようです。

以前は、この敷地内に国民宿舎があり、賑わいもあったようですが、今はその建物もなくなり、5000本の桜が満開の春を除いては、とても静かな佇まいとなっています。

  『国敗れて山河あり』

この言葉がぴったり当てはまるような景色です。


この史跡の頂上・本丸跡から見渡す田園風景
    DSC02448 (1).jpg

多摩川の恵みが、田畑を潤していることが良く分かります。


景色を眺めていると、叔父がポツリと言いました。
「ここから東京大空襲を見た」と[爆弾]

新宿副都心の高層ビルが立ちならぶ前は、東京タワーも見えたそうです。




     DSC02474 (1).jpg

農業の普及に長年功績を残した人に東京都から与えられる「紫綬功労賞」を、叔父は平成13年に受賞しました[わーい(嬉しい顔)]

農作物の質だけではなく、小さなことでは農協の役員活動から、現在であれば小学生に向けての食育ボランティア、そして、専業農家として後継者の有無まで問われる条件をクリアーしたものだけに与えられる、お百姓さんにとって、大変名誉ある賞とのこと。

お百姓さんという職業に誇りをもち、農業に従事する喜びを、大変前向きに語る叔父の声は、とても後期高齢者という年齢を感じさせない張りのあるものです。

もっと多くの方に叔父の話を聞いていただけたらと思う、八王子の旅でした。







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コメント 4

joan

食は生きる基本です。
実りある財産を残したいですね。

残念ながら、負の遺産ばかりが目につきます。
by joan (2008-07-15 21:40) 

SUMAKO

joanさま
食育基本法に基づいて、これからの日本を担う子どもたちにしっかりとした教育ができる世の中であって欲しいですね。
思い出の中に、戦争の記憶などない、そんな時代を私たちも、子どもたちも過ごすことができますように。
by SUMAKO (2008-07-15 23:22) 

あらら

実家は東京ですが、八王子の方には行ったことがありませんでした。
まだ木々の緑が残っているきれいな景色が見えるのですね。
昔は、都心まで見えたというのもうなずけます。

今、食育の重要性が問われていますね。
おじ様のように一生懸命に伝えている方もいれば、偽装して騙そうとする人もいる。
そして、食や自然を守り、伝えるにしても、基本に平和でなくてははじまらないですね。
by あらら (2008-07-16 14:52) 

SUMAKO

あららさま
八王子は住宅地も随分広がりましたら、森や林も広がっている、自然たっぷりの場所です。水にも恵まれ、農地の土も肥えているように思います。
マイナスイオンが出ているようでした。

世界の平和、そして地球が豊かに存続していく為に、私たちができる小さな協力を、真剣に考えなければならない時代ですよね。
by SUMAKO (2008-07-16 17:54) 

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