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しきたりの町 葉山 [雑記]

今日は義父の三回忌の法要を行いました


『葉山』というと、海、山、御用邸、別荘地を連想し、何となくおしゃれなイメージもあると思います。
ゆったり、のんびり、田舎の風景を楽しみながら、こだわりのお店もあり、私も好きな場所です。

し・か・し・・・・・・、私は生まれも育ちも葉山人と結婚して23年、実は、内側はしきたりに固められた、よそ者を受け入れるのに時間のかかる土地であることを、ずっと強く感じています。

ここ十数年の間に移り住んだ方には想像もできないような、古い習慣が今も生きています。

地域での生活は、親、兄弟、親戚だけではなく、隣組制度があり、家と家は屋号で呼び合う間柄。

葉山人として認められるのは、祖父母以前から代々ここに住んでいる家族のみ。

あのボンジュールでさえ、「ああ、あの新しいパン屋さん」と言われてしまうありさま。驚きます。

そんな地域ですから、法要は大変です。

三回忌のお供え物も、フルーツの盛り合わせ5カゴ、手のひらサイズの巨大なお饅頭30個盛り合わせ、本日ついた丸餅(直径8cm大)50個が基本、その他数々のお菓子、そして盛りだくさんの御花。

親戚、隣組の方々が自宅の仏壇に手を合わせてから、お寺に移動、お経を上げていただき、お墓へ。
お寺でご供養の膳をいただき、再度自宅へ。その後、延々と続くお茶タイム。

三男の嫁の私でさえ、すべてが終わった時にはぐったり。
義母や兄嫁はさぞかし疲れたことでしょう。

葉山は鉄道がなく、バスと自家用車が唯一の移動手段です。

古いしきたりと風習はこれからも静かに受け継がれていくことでしょう。

私も最近やっと、ジョウベ(夫の実家の屋号)の三男の嫁、と認めてもらえるようになりました。
とほほでございます!







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コメント 4

ゆうなぎ

わかりますぅ~~(>_<)
うちのほうも、田舎なので・・・やはり、風習というのでしょうか・・・
ありますよ。うちの父がそうゆう人なので・・・
やっぱり、屋号も残っています ・・・汗。

by ゆうなぎ (2008-03-04 15:45) 

SUMAKO

ゆうなぎさんのお住まいの地域も、やっぱりそうですか。共感して下さる方がいて、とっても嬉しいです。
風習やしきたりはなかなか馴染むまでに時間がかかりますが、何か、の時に、助け合い、孤独に陥ることがない、ということは心強いですね。都会では考えられない利点もあるのかも知れませんね。
by SUMAKO (2008-03-04 17:30) 

袋田の住職

風習やしきたりが何のためにあるか、
それを忘れて形骸化すると弊害がありますね。
何のための風習か?
自分の頭で考えなければ!
by 袋田の住職 (2008-08-24 23:30) 

SUMAKO

袋田の住職さま
風習やしきたりは、日本人が忘れかけている文化かも知れません。
これからの時代、何でも合理的に、個人が都合よく、となってしまうと、横のつながりが途切れてしまいます。
おっしゃるように、私たちが頭の中でよく考え、大切にしていかなければいけないもの、急がないとなくなってしまうものかも知れません。

昔からの葉山の姿は、移り住む人が多くなり、なくなりつつあります。
by SUMAKO (2008-08-25 01:51) 

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