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「毒入り餃子」に思うこと [ブックレビュー]

何でも手作り、食品の裏シールチェックが趣味(?)の私には理解できない事件

中国で生産された冷凍食品の餃子がニュースで話題になったのが、先週の水曜日(1月31日)だっと思います。

ちょうどその日、たまたま我が家は夕食が餃子でした。

夫が帰宅して「こんな日に餃子はタイムリーだねぇ。我が家には無関係のニュースだね」と言い、お互いあまり気にもとめておりませんでした。

それから数日、どんどん被害の現状が浮き彫りになり、日本の市場だけではなく、中国との国際問題にまで発展しているではありませんか。

しかし、それ以上に私が驚いたのは、日本の家庭に、これほどまでに冷凍食品、レトルト食品などの加工食品が浸透していることでした。

我が家の冷蔵庫には、加工された冷凍食品は皆無、レトルト食品もなし、調味料に至るまで、中国製品はありません。

子供の頃から、母は添加物に敏感で、たとえばジュースは「ポンジュース」かみかん、りんごなどをジューサーで絞ったもの、プリンは卵と牛乳で手作りしたもの、おせんべいは干したお餅を自宅で揚げたもの、と友達のお宅でいただくおいしいものとは無縁の、なんだか素朴なものに囲まれて育ちました。

大人になってから、それが母の愛情だということに気づきましたが、子供の頃は、「どうして家だけ違うのかなぁ」「家は売っているものが買えないのかなぁ」などと考えることもありました。

1994年から2006年まで、紅茶を扱う仕事に就いていた関係で、食品のことに触れる機会が多く、食のスペシャリストの方とも交流を持たせていただいたおかげで、日本の食事情、流通の問題、消費・賞味期限の問題、生産性の問題、無農薬・有機栽培のこと、地産地消の問題などなど、学ぶ機会がありました。

今の消費者は、これだけ情報が氾濫しているのに、自分の身を守ることが出来ないのはどうしてなのでしょう。

もっと自らが学習する必要があると思います。

生産の現状、添加物などをきちんと理解すれば、何を家族に(特に子ども)食べさせたら良いのかは、自然に結論が出てくることと思います。

餃子24個を自分で作ると、皮、挽肉、ニラ、白菜、しょうが、にんにく、片栗粉、紹興酒、醤油、塩、コショウを用意するだけで、冷凍食品より値段は高くなります。材料を何を選ぶかを自分の目で確かめ、作るのですから、おいしさと安心を得ることができます。

「安くてお手軽だから使う。忙しい消費者の味方」という解釈ではなく、「なぜこんなに安く出来るのか」をきちんと考えてみる時期に来ているのではないでしょうか。

おたずね申す、日本一―食材の現場から

おたずね申す、日本一―食材の現場から

  • 作者: 大本 幸子
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: 単行本

10年ほど前に読んで、とても勉強になった1冊の本です。本物の食材とは何か、を理解するためにおすすめです。(本は少々古いと思います、しかし、本物の心は古くなりません。)

 

 

 

 

 

 


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ローリー

お邪魔します。
もっと、食は身近なもののはずなのに・・・
こんなに中国産の野菜が実は入っていた事に、私も愕然としました。

家は、150個くらい、餃子作ります。1時間半は、バッチリかかりますが、
この頃、焼き方は子供が競って、工夫して焼いてくれるので助かります。
by ローリー (2008-02-07 22:11) 

SUMAKO

ローリーさん、1回の餃子作り、150個ですか。大変!!!
私が育った家も、餃子の日は4人家族で75個位作って食べた記憶がありますが・・・・。でも、餃子の日は、具を母が作って、それを家族みんなで包むのが楽しみでした。ローリーさんのお宅では、お子様が焼いて下さるお手伝いもあって、とっても楽しそう。こんな他愛もないことが、家族にとって大切な時間なんですよね。
by SUMAKO (2008-02-08 02:26) 

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