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古流自由華「奥習い」 [生け花]


鎌倉・長谷の家元宅にて

今日は、私のところでお花のお稽古をしている2人が、自由華の御免状「奥習い」を取得。

鎌倉・長谷の家元宅で、家元より直々の御講義がありました。

     DSC02257.jpg 「奥習」の御免状

古流松月会は、自由華(自由性のある一般的な盛り花)と生華(格式を重んじる伝統的な活けかた)の二つに分かれております。

最近では、自宅に床の間のない家が増え、ほとんどの方が自由華のみのお稽古をするようになりました。

自由華の御免状の段階は、「入門習」→「中習」→「奥習」→「師範」です。

お稽古事の御免状はお金で買うもの、とおっしゃる方もいるようですが、長年、華道、茶道に関わってきた私はそのようには思いません。

お花を活ける技術はもちろんですが、花を活ける心を養い、日本の四季を生活に取り入れ、客人を心からもてなす心を育むことを理解し、実行できることが、華道・茶道を極めることだと考えます。心の中を磨く、ということなのではないでしょうか。

家元にもそのようにご指導いただいております。

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私たちを迎えるために、家元が今朝、活けて下さった床の間の茶花

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やさしい、親しみのある語り口で、奥義を伝授して下さる家元


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先代の家元が設計し、庭に建設した茶室


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代々続く家元の玄関・・・長谷駅前の大通りから10m足らずの路地を入ると、静かな空気が流れています


今日、一番印象に残った家元の言葉
「お客様をお迎えするときに、一番大切なことは、一輪でもいい、そのお客様のために新しいお花を飾ることです。決して豪華なお料理でお招きすることではありません」

すなわち、新たしい花を一輪飾る、と言うことは、行き届いたお掃除をし、身の回りを清めてお客様をお迎えする心が大切、ということですね。


私が生華と自由華の御免状をいただいたのは先代の家元、その心を、今の家元もしっかりと受け継ぎ、私たちにわかりやすくご指導下さいます。

10歳からいけばなを始めた私にとって、生華のお稽古は、難しくて、辛くての連続でしたが、今となっては母親を恨みながらも、きちんと続けて良かったと心から思います。

日本の歴史、文化、格式を知るために、華道、茶道はこれからも大切にしていきたいと再認識した1日でした。

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